こういった歴史的建造物の写真を見ると、今でも公開されていればと考えずにはいられません。遊園地からユニークなビーチまで、ここで紹介するのは私たちの祖父母は目にしましたが、悲しいことに私たちは目にすることができない観光名所のリストです。
自由の女神のたいまつ
ニューヨークを訪れたことのある観光客のほとんどが、行きたい観光名所のリストに「自由の女神を見る」と書いたことでしょう。この大都会を訪れる何百という人にとって、ここは必見の場所なのです。
怖いもの知らずの人がいれば、かつては女神像の有名な冠の上へ上ることができたのです。その上まで上れば、観光客たちはマンハッタンのビル群全てを望むことができました。そこでの光景は上ってみる価値ありのものでした。悲しいことに1916年以降、あまりに危険になったため観光客たちはたいまつに近付くことができなくなったのです。
「水中のアマゾン」
様々な種類のサンゴ礁を持つ地域の一つがインドネシア、ラジャ・アンパット諸島にあります。毎年その有名な生態系が多くのダイバーや観光客を惹きつけています。そのサンゴ礁の素晴らしさから、「水中のアマゾン」としてさえ知られるようになったのです。
2017年に悲劇的な事故が起こり、素晴らしいサンゴ礁が失われました。イギリスのクルーズ船がその航路を間違え、誤って貴重な水中名所を潰してしまったのです。専門家によると、元に戻るのに100年ほどはかかるかもしれないということでした。そのため、何代か後の世代にはこの場所を訪れることができる人もいますように。
アズール・ウィンドウ
アズール・ウィンドウの写真はSNSに出回りました。その美しさが多くのインフルエンサーを魅了し、彼らは天然のアーチを写真に収めフォロワーたちと共有することになったのです。この場所は、HBOのヒット番組であるゲーム・オブ・スローンズでも扱われました。岩が海の真上にそびえ、日没時にはさらに魅力的になるのです。
母なる自然はたくさんの魅力的な名所を与えてくれるのと同じように、簡単に奪い去ってしまうこともあるのです。それが2017年に起きたことで、嵐がこの場所を襲いアーチは崩れてしまったのです。少なくともアズール・ウィンドウは、現実でも画面上でもたくさんの人の目に留まったのです。
カイム・ビーチ
ハワイ島、カラパナに位置するカイム・ビーチはとても特別でした。なぜなら一般的なベージュ色の砂の代わりに、美しい黒い砂浜をしていたからです。これを見たくない人なんています?1990年代、この浜には世界中から多くの観光客が訪れたのです。
不運なことに、この黒の砂浜を見ることはもう叶いません。なぜなら近隣火山のキラウエアが噴火し、この有名な海岸は炎に包まれ破壊されたのです。流れ込んだ溶岩により、カイム・ビーチは地下50フィートまで埋まってしまったのです!
ヴァンス・クリーク高架橋
また別の危険な観光名所ですよ!ヴァンス・クリーク高架橋は当初、木材会社のために作られました。しかし放置された後、このアメリカで二番目に高い鉄道橋はスリルを求める人たちに人気の場所となったのです。ワシントン州メイソン郡にあるこの橋は、衝撃的な写真を撮る場所として人気だったのです。
2014年、ヴァンス・クリーク高架橋の所有者たちは公共への入り口を閉じることを決めました。彼らは興奮好きな人たちがワクワクしすぎて、誤ってケガすることを恐れたのです。この場所が現在は閉鎖されていることが良いことなのかどうかわかりませんね。
ニューヨーク大劇場
1905年にニューヨーク大劇場が最初にオープンした時、最も大きな劇場の一つとして話題になりました。建物には5,000人が収容可能だったのです。多くのパフォーマンスがこの大劇場で行われ、これにはサーカス、映画、ミュージカルやあの有名なハリー・フーディーニも含まれたのです。
今日でも元の建物はニューヨークに佇んでいますが、その内装は全くの別物です。かつては間違いなく娯楽の場として最も知られていた場所が、今はオフィスビルとして使われています。観光名所が時代と共に変わっていった様子を見ると驚きですね!
レグジラ・ビーチ
レグジラ・ビーチはその美しさと静けさでよく知られる、モロッコの人気観光スポットでした。このビーチには、浜辺の真上にそびえる光沢のある赤っぽい金のアーチが三つありました。太陽が沈み、波が岩に砕ける際には絵のように美しい光景でした。たくさんの訪問客がいた理由もわかります。
悲しいことに、2016年に自然形成されたアーチの二つが崩れました。どうやら重さを支えきれなくなったらしく、有名なアーチはこれ以上立っていられなかったのです。最後に残ったアーチを一目見たい人がいるなら、すぐにモロッコへ旅行する計画を立て始めなきゃ!
ジェフリー・パインの木
ジェフリー・パインの木は、イエローストーン国立公園内センチネルドームの上に立っています。この場所は写真家アンセル・アダムスが曲がった木の写真を公開して以来、観光客を惹きつけるようになりました。眺めの良いハイキングを楽しんだ後に、観光客たちはこの特徴的な曲がった枝の写真を撮ることができたのです。
しかし不運なことに、ジェフリー・パインの木はこれ以上直立を保つことができず、2003年に倒れてしまいました。センチネルドームルート上に今でもあるのは、弱々しい葉のない木の残骸だけです。かつてあったものの名残。完全に腐敗するまで、この木はここに佇むのです。
ウェディング・ケーキ・ロック
新婚さんがハネムーンで訪れるのにぴったりだった名所は、ウェディング・ケーキ・ロックでしょう。この場所はオーストラリア、ロイヤル国立公園にありました。この場所は白い砂岩が(明らかに)白いウェディングケーキに似ていたため、この名が付きました。まだ訪問可能だった時の、この岩の上からの景色は息を飲むようなものでした。
ここで挙げた他の多くの名所のように、この岩はその写真がInstagramで話題となり、訪問客が詰めかけるようになりました。観光客の増加が公園の責任者たちに懸念を抱かせました。それは人々の安全のため、そしてケーキ・ロックを授けた自然のためです。そんな中で、この名所を近くで見るという選択肢は2015年に奪われたのです。
当時のペンシルベニア駅
旅行客たちはニューヨークにある今のペンシルベニア駅を見るのが好きな一方で、当時のものは地元の人たちも見に来るほどだったのです!1910年に建設され、最初のペンシルベニア駅はかなり派手なデザインでした。マンハッタン中心の2ブロックを占め、この巨大な建物には一日に何百という訪問客がいたのです。
この歴史的な鉄道駅は電車の減少で巨大な場所はもう必要なくなったため、1963年に閉鎖されました。悲しいことにこの建築の偉業を訪れることはもう叶いませんが、今日ここにあるものを訪れることは可能です。ここはマディソン・スクエア・ガーデンとなり、今日ニューヨーカーが利用するペンシルベニア駅はこの下に建設されたのです。